こんにちは、家庭教師のムラカミです:-) 本日(2023-02-07)は約2週間後に迫る愛知県公立高校一般選抜の英語の解き方について、全体の概要と解く際のちょっとしたテクニックを書いていきたいと思います。テクニックの方は模試や過去問を解いていて「時間が足りない!」と感じている方に、最終手段として参考にしてもらえたらいいかなと思っております。
※テクニックを使う際は自己責任でお願い致します。<(_ _)>
それではいってみましょう!
新形式について
多くの方がもうご存知かと思いますが、令和5年2月に実施される一般選抜から出題形式が全てマークシート方式で出題されるようになります。例えば、今まで英語の大問1,2などは、短文英作文や熟語を書いて答えさせるような問題が出題されておりましたが、これらが全て選択問題で出題される形式へと変わります。
もろもろの事情があって、まだ模試を受けたことがないという方は、一度問題形式をチェックしておくようにしましょう!
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html
平均点予想
出題形式がマークシート形式に変更されることによって、今まで知らなければ解答出来なかったような子も、消去法や“勘”で解答することが出来るようになるため、正直平均点は上がるものと予想しています。個人的には2,3点くらい上がるんじゃない?なんて思っております。
と、いうことはですね、「マークシートなら答えられるから大丈夫」なんて思っている方は注意が必要ということです(^^; 同じようなことをみんなも感じているわけですからね。
マークシート形式はあなただけにとって有利に働くわけではなく、みんなにとっても有利に働くということを肝に銘じておきましょう。
それでは、次の章からは具体的に問題の解き方について書いていきますね!
大問1,2の解き方
①設定状況をまずは把握する
(令和4年度Aグループ大問1より問題文を抜粋)
意外に英文の問題をすぐに解き始める方も多いかと思いますが、問題の説明文(上記赤線部分)を読むことは問題を解く際に助けとなります。これから繰り広げられる会話がどのような状況で繰り広げられているのかをまずは把握しましょう!
②問題の前後の文を理解することに集中する
大問1,2は自然な会話を成り立たせることを目的とする問題ですので、当たり前ですが、解答する文章の前後の文を理解することが一番大事なポイントです。あとは、会話に矛盾しないような選択肢を選択するだけです。
これらが大問1,2の解き方の全てです(^^; 当たり前すぎて申し訳ないです…。とはいえ、このプロセスを踏むことが出来ていようとも、単語自体を知らないと誤った選択肢を選んでしまうことになりますので、日頃からの単語の勉強量の違いが、以前より合否を分ける要因になると思われます。
大問3,4の解き方
さてさて、ここからがみなさん大嫌いな長文読解ですね。かくいう私も中学時代は英語の長文なんてさっぱりでした(;・∀・) で、同じように大問1,2はなんとか解けても大問3,4がさっぱりなんて人も多いと思いますので、ちょっとしたテクニックを書いていきたいと思います。とはいえ、あくまでもテクニックです。
真正面から解くのが本当は正攻法だということを前提に読んで下さいね!
大問3の解き方
まずはより苦手とする人が多い大問3から一緒に見ていきましょう!
大問3の適語・適文補充問題、並び換え問題について
これらの問題も、まずは問題となる文の前後の文章をよく読み、何を言っているかを把握することが一番大事。あとは、文章が自然な流れになるような選択肢を選択するだけ。以前は、単語を適切な形に変える必要もあったので、その流れを汲んで、単語は同じだが、形が全て違う中から選択せよ、なんて問題も出るかもしれない。
ex.)
ア make イ made ウ making エ makes
並び替え問題についても一緒です。前後の文章をよく読んで理解し、自然な流れになるように語句を並び替えてあげればいいだけ。また、並び替えは主語・動詞・熟語がどの単語になるべきなのかをはっきりさせてあげれば何も怖いことはない問題ですよ。あとは、thatの使い方を問う問題は出しやすいかな?と思っています(so…that構文とかね)。接続詞なのか関係代名詞なのか代名詞なのか、どの用法でthatを出題しているかに気付くととても答えやすいと思いますよ!
大問3の内容一致問題について
内容一致問題は本来は全文を読んで理解をし、その上で真偽を判断するのがセオリーなのですが、ここではあくまで時間が無い場合のテクニックをご紹介。その方法とは選択肢を限定するという方法。具体的には以下のことをやっていく。
- 極論を述べている選択肢は消去せよ
- 常識から外れている選択肢も消去せよ
昨年度の問題を例に一緒に実践してみましょう。(令和4年度Aグループ大問3(5)より選択肢を抜粋)
赤線が引いてある語に注意!
まずは選択肢ア。「毎年、約8トンのプラスチックのゴミが海から日本にやってきている。」ここで注目して欲しいのが every year という単語。every 「~毎に」は言い過ぎではないだろうか?ということで、極論に該当すると見なして、×を打っておく。
イは「愛知県の約12%の人が2019年から陶器や車のみを製造してきている。」とある。注目して欲しいのは only 。言い過ぎですよね?ということで、こちらも×を打っておく。
ウは「日本の人々は多くの便利なプラスチック製品を使って日々を過ごしている。」とある。どうでしょうか?極論でもなければ、常識的にもおかしくない。ということで、こちらは正解の可能性があるので、〇を打っておく。
エは「海におけるプラスチックのゴミは海の生き物に影響を与えるが、人々には全く影響を与えない。」とある。否定分+at all で「全く~でない」という意味であることを知っていると、これは言い過ぎの表現であることに気付く。よって、この選択肢も×を打っておく。
オは「世界中の人々がプラスチック汚染についてのみ興味を持つことが重要である。」の意。もうお分かりですね?only と極論にしてしまっているので、×。
最後にカ。「海と私たちの生活は繋がっているので、私たちの振る舞いを変えることによって、海はより綺麗になっていく。」とある。うん、これは極論でもなければ常識からも外れていない。これは〇を打っておく。
と、いうことで選択肢のみを読んで、答えをウ、カに絞ってみました。そして実際の答えもウとカとなっています。どうでしょうか?今回紹介した問題には常識から外れた選択肢が含まれてはいませんでしたが、中々使えるテクニックではないでしょうか?(〇にした選択肢が多い場合は本文と照らし合わせてさらに絞る必要があります)
つまり、適語・文補充問題は前後の文をしっかり読んで解く必要があるが、内容一致問題は時間がなければ選択肢のみからでも、一応は解答出来るということを知っておいてもらいたいわけです。
大問4の解き方
適語・適文補充問題について
大問4における、この形式の問題は読み進めながら、解いていくのがベストかなと思います。一気に適語・適文補充問題を解くのではなく、あくまでも読み進めながら解くというのがポイント。また、この問題も今までと一緒で解答する文章も含めた前後の文章に注意することが重要というだけです。
要約問題について
この形式の問題は答えを含む文章中に、キーワードとなる語を見つけ出すことがポイントとなります。要約というのは、文章中で使われた単語を別の単語・品詞で言い換えて表現しているだけだからです。よって、キーワードを見つけ、その語の類似表現を本文中から見つけ出せればこちらの勝ちというわけです。
令和4年度Aグループ大問4(4)より一部抜粋
まとめ
本日紹介した問題形式というのは、教育委員会がこんな感じで出しますよ、と言っている形式を元にしています(2023-02-07)。いきなりこれらを覆すことはないと思いますが、あくまで予定だということを頭に入れておき、どんな問題が出題されても真正面から立ち向かえる知識を養っておくことが一番大事だということを忘れないでくださいね。大学受験になると1から知識をちゃんと積み上げてきた人がやはり高得点を取れるように出来ていますので。とはいえ、2週間後のテストではみなさんが実力の全てを発揮されることを切に願っています!それでは:-)