英語の中でも一番大嫌い!それが長文ですよね?僕も学生時代はどれだけ長文に悩まされたことやら……。勉強しても勉強しても全然成績が伸びないのはみなさんも体感済みなのではないでしょうか?
しかし、泣き言ばかり言ってはいられません。20年度からは、センター試験が廃止され共通テストに移行します。その移行に伴い出題内容も大いに変更されます。センターとの一番大きな違いは大問2で出題されていた文法問題が無くなること。そして代わりに内容がすべて長文になります。これは本当に泣き言ばかり言ってる場合ではなくなってしまいましたよね。
そして、もう1つの大きな変更点といえば、リスニングの配点が大きくなること。今までだと、リスニングにはそこまで注視する必要がなかった方も、これからはそうもいかなくなる場合が多くなってきます。
つまり、なんとしてでも長文の苦手を克服し、それと同時にリスニング対策もしていかなければならないわけです。ということで今回は、そんな長文の苦手を克服するために踏むべき4つのステップ(リスニング対策を含む!)を順を追って説明していきたいと思います。それではいってみましょう~!
ステップ①:まずは通しで読んでみよ
これは当然のことですよね。つまり
辞書も何も見ない状態で解き、答え合わせをし、今の自分の実力をちゃんと見極めよ
ということです。苦手な人あるあるで、あまりにも知らない単語が多いと分からなすぎて、つい辞書で調べながら読んでしまうというやつです。これ、やめましょう。
己が下手さを知りて一歩目
です。自分の今の実力、ちゃんと見極めましょう。しかし、通しで読む際のワンポイントアドバイスをここでしておきます。
「読みづらいな」、と思ったら文の構造(文型)を意識しながら読んでみる
このアドバイスが頭の中に残っているかどうかでも少し読め具合も変わってきます。苦手な人は読めなさすぎると、どうしても拒否反応からなのか「ツラーーーー」と流し読みしてしまう癖があると思います。知っている単語だけを頭の中にピックアップしていくイメージです。しかし、それだと大抵理解出来ていませんよね?
だからこそ、読めないなりに構造(文型)を意識しながら読んでみて下さい。
・SVOCの構造だからO=Cの関係性が成り立つな
・主語はここからここまでだな
・that以下はこの名詞を修飾しているな
など、冷静に見てみると知らない単語はあれど見えてくる構造は沢山あるはずです。
拒否反応が出たら少しだけ「グッ」と気持ちを抑えて、冷静にその1文を見つめてみてくださいね!
ということで、今お伝えしたワンポイントアドバイスを押さえながら、まずは通しで読む!
これが苦手克服のための1ステップ目でした!
ステップ②:精読せよ
これも一度は耳にしたことのあるアドバイスだと思います。しかし、どれだけの人がこの精読(読み直し)をしているでしょうか?答え合わせをしてみて、「合っていた/間違っていた」で終わっていませんか?ギクッと思ったみなさん、これからは精読もしていきましょう!
それでは精読をする際、どのような手順で進めていけばいいのかを書いていきますね。
①自分の頭の中の長文の内容(和訳)と、答えに書いてある長文の内容(和訳)に違いがないかをチェックする。
②違いがあった単語/熟語は意味をチェックし、覚える。
③違いがあった文はどうしてそのような意味になるのか、文の構造(構文)を確認する。
といった手順で精読をしていきます。つまり、精読というのは
「答えがどうしてそうなるのか」は解答解説を見て理解すればよい。それよりも英文を正しく理解していくことに注視しよう!!
ということです。
ただでさえ長文が苦手な人にとっては相当面倒くさい工程ですよね?(;’∀’)気持ちは大いにわかります。しかし、英文を正しく理解していくことは、和訳・英作・リスニングにと間違いなくつながっていきます。苦手だからこそ「早く長文問題集を終わらせたい(閉じたい)」という気持ちを頑張って堪えて、ぜひ精読も実践していってくださいね!
さぁ、ここまでで長文苦手克服のための2ステップは終わり!次からは長文を勉強するならついでに取り組んでおくべきリスニング対策を紹介していきます!
ステップ③:シャドーイングに挑戦せよ
そもそもリスニング対策って何をやればいいのか分からないって人も多いのではないでしょうか?それもそのはず、リスニングは自分で対策するしか手はなく、市販の本は沢山あれど、予備校の講座等もあまりないのが現実だからです。なので、今回はリスニング対策としてやっておきたい基本的な対策を紹介していきますね!
まず、実践していただきたいリスニング対策はシャドーイング!シャドーイングとは⇓⇓
シャドーイング……CD(またはダウンロードした音声)に少し遅れて音読していくこと
ではなぜシャドーイングをするといいのか。耳を英語に慣らすという利点があるのはもちろんのこと、その他の一番大きな利点は
文章を前から理解する力が付く
というもの。②でしてきた精読ももちろん大事なのですが、リスニングには前を振り返っている時間なんかありません。だからこそ英文を前から理解する力が必要になるのですが、通読・精読するだけではなかなかその力は身に付きません。精読+音読をすることによってその力は身に付くのです。言わずもがな、この力が身に付くとリーディングの速読力が格段にアップします!共通テストで長文の比重が大きくなる今年度からは必須の力ですよね?ぜひ、シャドーイングに挑戦してみてください!
また、他にもシャドーイングをすることによって、今までおざなりにしてきた単語の発音を見直すことも出来ます。通読・精読をした上で理解したつもりだった文章もCDに合わせて音読すると、理解できていない部分は音読が明らかに遅れてしまうので、自分が理解できていない部分を把握することが出来るのも大きな利点の一つです。
さて、ここまで利点を述べてきたシャドーイング。実は、行う際には気を付けて欲しい注意点があります。それは
まずはスクリプト(長文の本文)を見ながらシャドーイングを行うこと!
です。なぜならいきなり原稿も見ずにシャドーイングをするのは初心者には無理だからです。「十分に耳が慣れてきたな」と感じたらスクリプトを見ていない状態でのシャドーイングに挑戦してみましょう。
いかがでしょうか?これはやらずにはいられませんよね?今まで問題集のCDを開封すらしたことのないそこの君!ぜひ開封してリスニング対策をしてみましょう!
ステップ④:ディクテーションに挑戦せよ
さぁ、シャドーイングの次に取り組んで欲しいリスニング対策です。この対策は実行する難易度が高いので余力のある人向けに書いておきます。補足的に捉えて下さいね。
次に取り組んで欲しい対策、それはディクテーションです。シャドーイングと同じように聞いたことはあるけど何なのかいまいちよく分かっていない人に詳しいやり方は省きますが、ディクテーションとは何かをここで簡単に説明します。
ディクテーション…音声を流しながら、聞き取った英語を書きとっていく学習法
「あー、なんか学校でやらされたことあるわー」という人も多いのではないでしょうか?
では、なぜディクテーションをするとリスニングに効果的なのでしょうか?それは
聞き取れているつもりだったけど、実は聞き取れていなかった発音が明らかになるから
です。当たり前かもしれませんがこれが一番大きいです(笑)シャドーイングでは気づけなかった自分の聞き取れない発音が明らかになります。実際にやってみると「あー、この音ってこうやって聞こえるものなんだぁ」と新たな発見が多いことと思います。
ただし、ここでも一つアドバイスを。冒頭に書いた通り、ディクテーションは非常に面倒(時間が掛かる作業)です。。。途中で飽きる/挫折すると元も子もないので、自分に無理のない範囲で行うようにしましょう!
例えば、1文1文音声を区切りながらディクテーションをしていったり、長文全てを1回で聞き取ろうとせず、何回にも分けてディクテーションをする、などなど。
それでは、ここまで読んでみてディクテーションにまで興味を持って、ぜひやってみたい!という人はぜひ取り組んでみて下さいね!ディクテーションもリスニング対策としては効果抜群です!余力のある人はぜひ取り組んでみて下さい!
まとめ
今回は長文の苦手克服するために必要な4ステップと題してお送りしましたが、別にいきなり4ステップ全てを完璧にやる必要はありません。まずは1ステップ目から順にこなしていけばいいのです。辞書で調べながら読む通読をやめることから始めてみましょう!そしてゆくゆくはリスニング対策まで出来たら儲けもん!くらいの気持ちで取り組んでみて下さいね。そうすれば自ずと目標が向こうから近づいてきますからね!それでは、See you soon(*´ω`)