英検1級1次試験の結果(正答数)と使用した問題集について

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こんにちは、家庭教師のムラカミです:-) 今回はようやく重い腰を上げて、英検1級に挑み見事1次試験1発合格を勝ち取りましたので、実際の得点や対策を皆さんとシェアしていきたいと思います!それでは Here we go!!

結構ギリギリの合格…。

まずは、素点ベースのReadingとListeningの得点率はこんな感じでした。

試験内容正答数得点率
Reading26/4163%
Listening20/2774%
Writing27/3284%

単純計算で全体で約74%の得点率といったところでした。よって、巷でまことしやかにささやかれている「素点ベースで7割取れれば1次は合格」というのはあながち間違っていないという結果になりました。

ちなみに、各CSEスコアは冒頭の画像にも出ていますが、こんな感じでした。合格するために各技能、約8割のCSEスコアが必要なので、Writingでカバーしたという結果ですね💦

試験内容CSEスコア得点率
Reading654/85076%
Listening680/85080%
Writing724/85085%

今となって言えるのは、ReadingとListeningは素点ベースで合計約7割だったため、Writingの出来次第で合否が決まる状況だったのですが、試験ではWritingは結構時間ギリギリになってしまっていたので、結果はどうなるのだろう…。と不安な気持ちでいっぱいでした。しかし蓋を開けてみればそれなりに取れていた!という結果に。

う~ん…、一言言えるのは、合否を知るまで諦めてはいけない!ということですかね(;・∀・)

さて、次からは実際にどのように対策をしたのかを紹介していきます!

単語は英単語アプリ『mikan』を使って強化

いつかは受けようと思ってはいたものの、実際に1級の過去問を見て大問1に出題される単語の難しさにビックリ…。「すぐに対策を開始しなくては!」と思い立ち、超めんどくさがり屋な私が選んだ単語対策は英単語アプリ『mikan』でした。

『mikan』を知らない人は以前に書いた記事がありますので、そちらをご覧くださいね:-)

その際に利用した教材が、『英検1級でる順パス単』でした。英検を受けたことがある人なら誰しもが聞いたことがある教材ですね!

まぁ、これは暇があるときにはとにかくポチポチしておりました。とはいっても、忙しくてやらない日もありましたし、連続でやる日もありました。普通にさぼる日も多々ありました(;・∀・)

しかし、一応ですが累計学習単語数は69,441単語となっているので、かなりやった方なのかな?とは思っております(;’∀’)

[直近7日間が0単語はお見逃しください…(笑)]

結果的には単語の分野(※熟語は除く)で、素点ベースで71%(15/21)は取れているので、取り組んだ甲斐はあったな、と思っております。

※1発合格を目的としていたため、熟語はポチポチしませんでした。つまり捨てておりました。熟語は出題される問題数が4問しかないからです。そこに勉強の時間を費やすなら他の分野に時間を費やした方が効率的と判断致しました。

捨てた結果は1/4でした。まぁ勉強していないので納得の結果ですね。

何にせよ、単語は『mikan』以外何も取り組んでおりませんでしたが、それでも大問1は合格ラインに到達することが出来たということは皆さんにシェア出来る有用な情報なのではないかと感じております。

長文対策には次の2冊を使って対策

まずは何と言っても本番の出題傾向や問題の種類に慣れるために、旺文社の『英検1級過去6回全問題集』を購入して長文の傾向を掴む練習をしました。

やはり、過去問は実際に出た問題が載っていますので、どの程度のレベルの長文が出るのかを知るにはもってこいだと思います。過去問を使った勉強の仕方としては、

  1. 時間を計って大問2,3を解く
  2. その後時間を掛けて精読する(単語や熟語、つまづいた文章の構造チェックをする)

という方法を取りました。誰もがやる一般的な長文勉強法です。しかし、いっきに全部やるのはもったいなかったですし、試験直前に直近の過去問を解きたかったので、古い方から順に3回分取り組みました。この問題集をやって良かった点は先ほども書きましたが、1級の長文レベルを体感できることだと思います。つまり、最短合格するためにはその他にテクニックを身に付けたり数をこなす必要があると判断いたしました。

そこで、ネットを徘徊して、辿り着いたのが上記画像の『英検1級長文読解問題120』という問題集。この問題集は大問2,3の問題に特化した問題集で、数をこなしたい方にはなかなかオススメ出来る問題集かと思われます。

しかし、それ以上にこの問題集をやって本当によかったと思った点は、時間配分に対する意識を変えれたこと。過去問を解いているときに設定していた時間配分(それなりに調べて設定していました)では、本番でWritingを書き終えることは難しいと知れたことでした。この気づきがなければ本番でWritingは途中終了していたでしょう…。

この問題集、最初は各問題に指定されている制限時間に間に合わせるのは難しいと感じましたが、やっていけば正直慣れましたし、そして何より「それくらいの速さで解けなきゃ合格なんて出来ない」という意識付けが自分の中で出来たという点でも合格に大きく貢献してくれました。

ということで、長文対策に使った問題集は上記2冊になります!取り組んだ順番(過去問[古い回から3回分]→読解問題→過去問[最新3回分])も良かったなぁ、なんて思っています。参考程度に頭に入れて頂ければ幸いです。

Reading分野の最後にこれらの対策をして実際にどんな結果だったのかも恥ずかしながら載せておきます。一つの目安にしてもらえれば幸いです。

Reading正答率得点率
Part116/2564%
Part25/683%
Part35/1050%
part3ヤバいな…

Listening対策に使った問題集はこちらの2冊

何を隠そうReading, Listening, Writing の中で私が一番苦手なのがListening。そんな私が1級リスニング対策に選んだ問題集は『最短合格!英検1級リスニング問題完全制覇』という問題集。ネットで調べてみるとこの最短シリーズは有名らしく、購入者レビューを参考に購入しました。

リスニング対策としては、この問題集と過去問を使用しました。そして、この『リスニング完全制覇』を購入してみてよかった点は、

  • ☆自分の苦手なpartを知れたこと
    (過去問でも知れるやん!と思われた方、すみません。何故だかリスニングはリスニング専用の問題集で勉強すると決めていたので、この問題集で初めて各partの傾向を知りました(;・∀・))
  • ☆問題数の多さ

という点です。まずは1級がどんな内容・レベルか知りたい、そしてその上で1級レベルのリスニング問題を沢山解きたい!という人にはオススメ出来る問題集だと思います。そして、実際に受けてみてこの問題集のレベルはほぼ本番のレベルと同じくらいでしたので、そういった点でもかなりオススメ出来る問題集だと思います。また、勉強法としては一般的な勉強法で

  1. 問題を解く
  2. スクリプトで文章の内容を理解する
  3. スクリプトを見ながらリピーティングする
  4. スクリプトを見ずにリピーティングする

という勉強法を繰り返し行っておりました。また、時間的余裕がなかったためディクテーションまでは取り組んでおりません。特に私はpart2が苦手なので(普段からあまり新聞などを読まないため…。情けない…。)、part2に関しては一生懸命取り組んだのを記憶しております。結果は

リスニング正当数得点率
Part110/10100%
Part26/1060%
Part34/580%
Part40/20%

という結果に。「Part2以外はいけるだろう。」なんて思っておりましたが、何せ初めての1級受験。もちろん緊張しておりましたので「もうすぐこの緊張から解き放たれる~~」なんて思っていたら、part4が頭に入ってきませんでした(笑) まぁ、結果↑が物語っていますが…。少しだけ言い訳してみました。。。受験の帰り道にそんな自分にものすごい腹が立ち、何度心の中で”F〇〇K!!”と叫んだか分かりません…。

とにかく、リスニングに関しては苦手なpartを徹底的にリピーティングし、文字と音を一致させるという訓練をこの問題集を使って取り組みました。そして、直前には過去問を使い、本番を想定して通しで解くという方法を取りました。『リスニング完全制覇』は問題数が多いのでかなりの量をリピーティングしましたが、量をこなしたことも合格に辿り着いた一つの勝因なのかな、と自分では思っております。

Writing対策はこの1冊のみで対策

1級の勉強を始めた際に驚いたことといえば、Reading大問1の単語の難しさもさることながら、Writingで問われる内容の難しさ。

「社会の著しい不平等はなくなるか」

「言論の自由は統制すべきか」

「日本はもっと寛容な移民政策を取るべきか」

などの内容。最初これらの問題を見たときの私の感想は言わずもがな……

「いや!わからん!」

といった感想でした。英検1級Writingの内容に対して少々の怒りを覚えるとともに、自分の社会に対しての関心の無さを猛省いたしました。(今後はもっと関心を持ちます…。)

と、そんなことはさておき、そんな私がこれら  F〇〇Kな質問  良質な質問に対しての対策に選んだのが『最短合格!英検1級英作文問題完全制覇』という問題集。リスニングに使った教材の姉妹版ですね!では、さっそくこの問題集の良かった点を。

  • ☆様々なトピックを網羅している
  • ☆トピック毎にそのトピックに対する考え方を知ることが出来る
  • ☆書かれている例文のレベルがちょうど書けそうなレベルの英文で書かれている
  • ☆例文が多いので、書く練習をすれば自分なりのパターンを得ることが出来る

といったところでしょうか。特に②に関しては難しめのトピックに対する考え方を元から持っていない私にとっては非常に助かった点でした。また、➂も特筆すべき点かと思われます。巷にあふれている英作文対策本に書かれているような「いや、こんな文章書けねーよ」といったような難しい文ではなく、まさにちょうどいいレベルの英文で書かれているので、「なるほどね、こういった感じで表現するのね」と納得できる点も素晴らしかったです。

『英検1級英作文問題完全制覇』の使い方

では、実際どうやってこの本を使ったのか。この本にはコンテンツブロック(上記画像)と呼ばれるさまざまなトピックに対する短めの英文がものすごい量載っております。本来はそれらブロックをまず読んで理解するのが適当な順番なのでしょうが、私は時間が無かったため実践問題のみ取り組みました。その取り組み方は

  1. 実践問題をひたすら読み(各トピックのaffirmative, negativeのうち、自分の意見に沿う方の英文のみを読み)、こういったトピックに対する英語を体に染み込ませる(何回も音読をする)
  2. 時間は気にせず実際に実践問題を実力で解いてみる(足りなった表現・知識をモデルエッセイで確認して書く練習をする)
  3. ②で補った知識や表現を駆使して、時間を計って実践問題を解いてみる
    (時間的な感覚や語数を確認して、時間・語数を体に染み込ませる)

この①→②→③をすべての実践問題で何回も取り組みました。おかげさまで本番では緊張もありましたが、何とか時間内にWritingも書き終えることが出来ました。

私は実践問題のみを解きましたが、時間に余裕のある人はもっと時間を掛けてコンテンツブロックに目を通すのもいいかと思います!ぜひ参考にしてみて下さいね。

Writing対策番外編

実はWritingに対してもう少しだけ対策をしました。問題集的なものは使っておらず、過去のトピックや、いろんなサイトを参考にもう10テーマほど、自分の意見を英語で書く練習もしました。例としては

  • 教師の役割
  • AIの是非
  • 技術の是非
  • 円安について など

自分がいきなりこんなこと聞かれたら困るなぁと思ったことを英文で書く練習をしました。実際には問題集でやった内容に似た質問が本番では出たので、まぁやらなくても良かったと言えば良かったのですが、ちょい難しめのことを聞かれてもそれに対しての自分の意見を書けるようになった、ということでトータルで見てプラスの対策だったと感じております。

ちなみにWritingの結果はこんな感じでした

Writing得点
内容7/8
構成7/8
語彙6/8
文法7/8

時間がギリギリだったため、パラフレーズが上手く思い浮かばなかった点を気にしていましたが、やはり語彙のパートが1点だけ他のパートより低かったのはそのせいでしょうか?ですが、総じて言えば、対策法としては間違っていなかったかな?と感じております。ということで、こちらも一つの目安として参考にしてみてください。

まとめ

長々と書いて参りましたが、まとめに入ります。

実際に1次試験を受けてみて、確かに1級は難しいのですが、きちんと対策を練って実行すれば、ReadingとListeningで合格ラインに到達することは無理なことではないですし、Writingに関しては“思ったより点数は取れる”ので心配しすぎないでください!ということ、そして案外「ダメだ…」と感じたとしても、受かっていることがありますので、すぐに2次に向けて対策を開始しておくことがbetterです!

ということがこの記事を通して皆さんに伝わっておりましたらこれ幸いです。皆さんのお役に少しでも立ちますように<(_ _)>

追記:2次試験の結果は?!

英検1級2次試験の結果が出ました!結果は…不合格でした💦💦英検1級全てを1発合格することは成りませんでした…。

いや、分かってましたとも。だって、緊張がMAXだったんですよ…。その結果、スピーチの最中に頭が真っ白になり、沈黙するという最大のタブーを犯してしまいました。。。その後はその失敗を引きずりズルズルと…。英語を話すことにはある程度自信があったにも関わらず、久しぶりに対面でのspeakingに動揺してしまいこの結果…。猛省しております。明らかに準備不足でした。

次回までには更に準備をして、再挑戦したいと思います!応援していただけましたら幸いです_(._.)_

また、2次は落ちてしまいましたが、この記事の1次対策はそれなりに有用だと思われますので、見捨てず参考にして頂けましたら幸いです💦