読売新聞に毎週日曜日掲載されている“新聞を英語で読む企画”
『えいご工房』
今回はその『えいご工房』が“中高生にとって英語の勉強に使えるかどうか”という観点でレビューしていきたいと思います※。
※元々『えいご工房』はジャパン・ニューズの語学学習面 JN Learning Lab と連動していて、ジャパン・ニューズ自体もネットで閲覧が可能なのだが(←私がまだそこまで使いこなしていないので 汗)、今回は『えいご工房』のみで(つまり紙面のみで)勉強に役立つかどうかという観点のレビューである点に注意。
参考までに ジャパン・ニューズ のホームページはこちらから
『えいご工房』の構成
まず『えいご工房』の構成だが、
・その週に起きた注目のニュースを英語で紹介
・ニュースに書かれた英文の和訳
・ニュースに書かれた英文の解説
・社説を英語で紹介
・特派員直伝 トラベル英会話
の5本立てで構成されている。勉強用に使うとしたらかなり充実なラインナップ。
次からは早速『えいご工房』が勉強に使えるかどうかを見ていきましょう!
『えいご工房』は勉強に使えるのか?
この記事の核心ですよね!英語で書かれている新聞を読むというのは中高生からしたらかなりハードルが高いように思われるでしょう。果たして中高生の勉強に使えるのか?
結論からいきましょう!
めちゃくちゃ使えます!!
どうしてめちゃくちゃ使えるのか?そしてどうやって勉強に使っていけばよいのか?今回の記事ではそこら辺に注目しながらレビューしていきたいと思います!
次の章では『えいご工房』の良い点とその理由を見ていきます。どうぞご覧ください。
『えいご工房』の良かった点とその理由
☆メインニュースに書かれている英文の難易度☆
中堅私大の入試で出題されるような英文であるため、将来大学受験をする学生にとっては非常にちょうどいいレベルの英文であると言える。また、このレベルの英文を多読することは将来受験生になる学生にとって非常に役立つと言える。ただし、週に1度しか紙面では読めないので(ネットでは毎日でも見れる模様)、受験生にとってというよりは高校1,2年生までの学生にとって役に立つ勉強教材に成り得るかな、という印象を受けた。
☆解説☆
英文の下には和訳、そしてその下に解説が書かれているのだが、解説の内容が非常に良かった。と、いうより普通に参考書(問題集)の解説を読んでいるかのようで勉強に役立つことは間違いなし。
☆とらべる英会話☆
これは普通に読んでて面白い。そして一言英会話のような内容なので学生にとっても読みやすいものだと思う。一読の価値ありあり!
☆日本語のニュアンスを英語でなんと表現するのか知ることが出来る☆
これって実はとっても貴重なこと。日本語を英語に訳すとき、どうやって日本語のニュアンスを英語に訳していけばよいのか、海外に訪れたことのある人なら誰しもがぶち当たったことのある壁だと思います。『えいご工房』の英文はその悩みを解消してくれる。あの言葉、あのニュアンスを英語ではなんて表現するのかな、って。これこそ来たる2020年東京オリンピックでは外国の方がたくさん日本に訪れるので、学生に限らず価値ある情報といえるのでは、と思う。
☆英語と日本語の量のバランス☆
実はこれが一番絶賛したかった内容(笑)。やっぱり英語を好きになろう・克服しよう・勉強しよう、と思っている人にとって全面英字で書かれている新聞を読むというのはハードルが高すぎるのが現実。しかしこの『えいご工房』はちょうどいい加減な日本語と英語の量のバランスだと思う。とっつきやすい英語の量、といった感じ。
とにもかくにもこの英語と日本語の量のバランスの良さが勉強用教材としてオススメしたいところ。
以上が『えいご工房』を読んでみて僕が感じた良かった点です。次の章からは学生向けに(学年別に)オススメの勉強法を書いていきたいと思います。ぜひ参考までにご覧ください。
オススメの勉強法
先ほどの章で実は述べていないのだが、社説の英語は実は難しめに書かれているのでは、という印象なので、ここではメインニュースの英文を使った勉強法を書いていきますのでご了承ください。
オススメの勉強法【中学生&高校1,2年生】
まず受験生ではない中学生&高校1,2年生の学生さんにとっては、英文自体が学校で普段触れる英文より難しいと感じると思います。なので、
和訳→英文→解説
の順に読み進めていくと取っ掛かり易いと思います。もちろん英文を最初に読んでもらってもOKだが、読めなくてもすぐに“無理だ!”と判断はせずに、和訳→解説と順に読んでいけば良いと思います。何事も積み重ねが大切。いきなり全てが読めたら、それは勉強する必要はないということですから。
とにもかくにもこの学年の子はまず英文に慣れるということが大切なので、
和訳→英文→解説
という順番を僕は推奨します。ぜひ一度試してみて下さい!
オススメの勉強法【高校3年生】
高校3年生で『えいご工房』を勉強に使うのであれば、まずは絶対に英文から読み始めること。これは受験でも同じだが、初見の英文に対して答えを用意するのが入試なので、その練習のためでもある。そして頭の中で大体の内容を把握した後で、和訳→解説と読んでいき自分の解釈と合っていたかどうかを確認するようにしていくと良い。余力があれば和訳もしていき、紙面に載っている和訳と見比べてみるなど、してみても良いと思う。
余力がある人
この記事の冒頭にも書いたが、『えいご工房』はジャパン・ニューズのまとめのようなものであるので、余力のある人はジャパン・ニューズのホームページに行って自分の気になる記事をどんどん読み漁っていけば良いと思われる。ただし、和訳や解説、語注はないので気になったら自分で調べていく気概を持つことが大切。
まとめ
今回は先日初めて手に取って知った『えいご工房』についていろいろとレビューしてみました。読売新聞を取っているご家庭で英語に興味がある方のお役に少しでも立てれば幸いです。
私は名古屋生まれの名古屋育ちで“中日新聞”がデフォルトなので、中日新聞にもこんな取り組みがあったら嬉しいなぁ、なんて思いながら書いてみました:)
それでは今回はこの辺で!